日本政府観光局の発表によれば、2015年9月の訪日外客数(2015年9月推計値)は前年同月比46.7%増の161万2千人で、この時点で前年の1341万人を突破しており、このままの伸びであれば年内に1500万人は固いばかりか、2008年6月の観光立国推進戦略会議で挙げられた「2020年までに訪日外国人旅行者2000万人」にすら手が届くのではという見通しになってきた。

 訪日観光客、主に中国からの訪日観光客による「爆買い」は四半期で1兆円の大台に達しており、近い将来に年間で3兆円規模に到達するという見方が濃厚だ。爆買い需要にあわせて東京駅界隈に大型家電店が建設されるというニュースが記憶に新しいが、少なくとも2020年前後まではこの勢いは継続すると期待できる。

 しかしながら、そうしたインバウンドの大きな潮流に対し、日本からの適切な集客アプローチができているかというと、ごくごく一部のプレイヤーが取り組みを展開し成果を生んではいるがまだまだといわざるを得ない。そこで「モニプラ」を展開するアライドアーキテクツが投入するのが「モニプラGlobal」だ。

画像: 訪日前にPR、「モニプラGlobal」でインバウンド集客支援

 「モニプラGlobal(グローバル)」は、アライドアーキテクトとドリームインキュベータの100%子会社であるDI Marketing Co.,Ltd.(ベトナムホーチミン市)をはじめとするパートナー企業と共同で、タイ、ベトナム、台湾の現地企業に向けて訪日観光客を対象としたソーシャルメディアプロモーションを展開するというもの。プラットフォームとしては現地で最も普及しているFacebookを主に採用。

すでにアジアには進出済み、訪日需要にフィットしたサービス展開

 モニプラはすでに、「モニプラ台湾」を2012年12月に、「モニプラベトナム」を2014年1月に、「モニプラタイ」を2015年4月にスタートしており、台湾では32万インストール、ベトナムも同じ32万インストール、タイで1万インストールのユーザーを獲得済み。アジア圏で200社以上の現地企業に採用されている実績がある。

 アライドアーキテクトの訪日意向の調査(2015年9月)によれば、タイのユーザは100%、ベトナムは83%に上り、台湾では「旅行したい国と地域」で日本がダントツトップと十分な需要があると判断。

 「モニプラGlobal」では、日本国内の自治体や観光・商業施設、おみやげもの(家電、食品、化粧品その他)、メディアを対象とした「プレゼント」や「クーポン」の発行。「フォトコンテスト」などを開催し、訪日中・訪日後の参加を促進するなどの活用が想定される。

「訪日前に買うものを決めている」

 インバウンドマーケティングでは、ガイドアプリなど日本国内での施策を検討する声も多いが「博報堂インバウンドマーケティングラボ」のレポート(PDF)によれば、東アジアの観光客の約7割が「訪日前に買うものを決めていた」と回答しており、いかに訪日前に購買意欲を掻き立てるかが勝負とえる。

 そのため「モニプラGlobal」は、SNSキャンペーン以外にマーケティングリサーチのサービスも提供。訪日前の時点で、インバウンド商材の需要を調査し、適格なプレ訴求を支援できるようにしている、。なお、今後、インドネシアなど対象国を順次拡大していく予定だ。

マーケティングリサーチは40万円(20問・400サンプル)から、キャンペーンは1回につき100万円からとなっており、いずれも最短で発注から1週間での納品が可能

蛇足:僕はこう思ったッス
maskin
筆者は、栃木県宇都宮市在住。日光の玄関口だ。毎日東京へ通勤しているが、駅は日光などの観光地に向かう外国人の方であふれている。また、東京駅はもちろん、銀座なども、当然ながらごった返しており、2015年後半のインバウンド急増を肌で感じている。
日々訪日観光客を観察していると興味深いことに気づかされる。日本で人気な店舗、日本人として「ここは海外の人がくるだろう」と思うのような場所にはいかず、独自の穴場を探したり、口コミもしくはツアープランナーが設定したルートだけに足を運ぶのだ。つまり、彼らは日本から提供される情報ではなく、独自に収集した情報(主に口コミ)を参考にプランを作成して、訪日していることになる。

東京駅でいえば、駅前のKITTEの一階にあるIssei Miyakeの店舗には、毎朝何十人もの訪日観光客が行列をつくっている。すべての国と地域の人ではなく、中心となるのは中国の人だ。日光では、いわゆる有名な観光ルートやホテルを利用せず、彼らのネットワークで融通しあっている古民家などに宿泊している。

インバウンドについては訪日観光客がもつ情報網と日本人が考える情報網が完全に分離されている状態。言語の壁もあるが、認識の差が問題となっているといえる。その点、モニプラGlobalは、手軽に訪日観光客にリーチできるだけでなく、彼らが考えていることを理解するうえでも重要なサービスとなるのではないだろうか。
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